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8 歯車の組立精度

8.3.2 ウォームギヤの歯当たり

現在、日本においては、ウォームギヤの精度に関する規格はありません。あるのは、JGMA1002-01(2003)歯車の歯当たりに関する規格だけです。
このため、ウォームギヤにおいては、歯当たり試験機による歯当たりとバックラッシの検査が最も一般的です。
この歯当たり検査における、理想的な歯当たりを、図8.6に示します。

 

図8.6 理想的な歯当たり

 

この歯当たりは、歯すじ方向歯当たりの中心が、多少出口側によっていて、入口側には油膜形成に必要な入口すき間を確保できるようになっています。
このように、理想的な歯当たりにウォームギヤを製作しても、歯車箱の加工精度が悪かったり、ウォームホイールの取付位置が悪いと、その歯当たりも悪くなってしまいます。
このウォームギヤの歯当たりに影響するものには、次の3つの誤差が考えられます。

 

 歯車箱の軸角度誤差
 歯車箱の中心距離誤差
 ウォームホイールの取付位置誤差

 

これらのうちで、は歯車箱を再加工しなければ、良い歯当たりを得ることはできませんが、についてはウォームホイールを軸方向に移動して調整することにより、正しい歯当たりを得ることができます。
これらの3つの誤差は、程度の差はありますが、全てバックラッシの大きさに影響を与えます。

 

(1)歯車箱の軸角度誤差
図8.7のように、歯車箱に軸角度誤差があると、歯当たりはクロス当たりになります。
このクロス当たりは、歯車に歯すじ方向誤差(ねじれ角誤差)があるときにもおこります。

 

図8.7 歯車箱の軸角度誤差による歯当たり

 

(2)歯車箱の中心距離誤差
図8.8のように、歯車箱に極端な中心距離誤差があっても、歯当たりはクロス当たりになります。
この誤差があるときは、歯当たりが悪くなるだけでなく、バックラッシの大きさにもかなり影響します。正(プラス)側誤差があれば、バックラッシは増加し、負(マイナス)側誤差があればバックラッシは減少します。
負(マイナス)側誤差が大きくなりすぎると、バックラッシがなくなって、歯車を組むことができなくなります。

 

図8.8 歯車箱の中心距離誤差による歯当たり

 

(3)ウォームホイールの取付位置誤差
図8.9のように、ウォームホイールに取付位置誤差があると、歯当たりは歯の端の方向に移動します。この歯当たりの移動する方向は、ウォームホイールの取付位置誤差の方向と一致します。この誤差はバックラッシの大きさにも影響し、誤差が増加すると、バックラッシは減少する傾向にあります。
この取付位置誤差は、組立時のシム調節などにより、修正することができます。

 

図8.9 ウォームホイールの取付位置誤差による歯当たり

 

こちらの技術資料は冊子カタログ3013(2015年)当時のデータであり、一部データが古い場合があります。最新情報は最新カタログでご確認下さいますよう、お願いいたします。

 

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