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歯車の設計

7 歯車の精度

7.1 平歯車及びはすば歯車の精度

平歯車及びはすば歯車の精度に関しては、以下の規格に規定されていますから、ここでは、この規格にそって説明します。
JIS B 1702-1 :1998 円筒歯車 ― 精度等級 第1部:歯車の歯面に関する誤差の定義及び許容値
この規格においては、0等級が最も高精度で、12等級が最も低精度とする13精度等級からなります。
JIS B 1702-2 :1998 円筒歯車 ― 精度等級 第2部:両歯面かみ合い誤差及び歯溝の振れの定義並びに精度許容値
最高精度4級、最低精度12級の9等級で構成されます。
この新しい精度規格は、 従来の0~8級までの9精度等級で分類されていたJIS B 1702 -1976とは多くの点において異なります。 新・旧規格間の等級においての混乱を避けるため、1998年度版の新規格の精度等級には、接頭にNを付けN○級と呼称表示を行ないます。 


(1)単一ピッチ誤差 (fpt
単一ピッチ誤差とは、隣り合った同じ側の歯面のピッチ円上における実際のピッチと、理論ピッチとの差です。
図7.1 単一ピッチ誤差 fpt


(2)累積ピッチ誤差 (Fp
累積ピッチ誤差とは、歯車全歯面領域での最大累積ピッチ誤差であり、累積ピッチ誤差曲線の全振幅で表現されます。
図7.2 累積ピッチ誤差 Fp
図7.3 ピッチ誤差の例


(3)全歯形誤差 (Fα
全歯形誤差とは、決められた歯形検査範囲で、実歯形を挟む設計歯形線図間の距離です。
図7.4 全歯形誤差


(4)全歯すじ誤差 (Fβ
全歯すじ誤差とは、決められた歯すじ検査範囲で、実歯すじを挟む二つの設計歯すじ間の距離です。
この全歯すじ誤差は、歯当たりに影響します。 この誤差が大きいと歯幅端部に歯当たりが集中する悪い歯当たりとなります。 このような歯当たりをさけるためには、クラウニングとかエンドレリーフなどの歯すじ方向の修正を行ないます。
図7.6にはツァイス(ZEISS)UMC 550にて歯形誤差及び歯すじ誤差を測定した例を示します。
図7.5 全歯すじ誤差 (Fβ
図7.6 歯形誤差及び歯すじ方向誤差の測定例


(5)両歯面全かみ合い誤差 (Fi "
両歯面全かみ合い誤差とは、被検査歯車の両歯面を同時に親歯車の両歯面に接触させた状態で被検査歯車を完全に1回転させたとき、 中心距離の最大値と最小値の差です。
図7.7 両歯面全かみ合い誤差線図


(6)歯みぞの振れ (Fr
歯溝の振れの値は、歯車の全歯溝に測定子(玉、ピン等)を順次挿入し、 測定子半径方向位置の最大値と最小値との差です。
この歯溝の振れは、歯車の騒音などに悪い影響を与えるもので、 歯車加工又は研削するときの取付具の振れがそれに大きく影響します。 最近では機械の精度が向上していますから、歯溝の振れを小さくするには、 良い取付具を使って歯車を加工又は研削しなければなりません。 図7.8に歯溝の振れ線図を示します。歯溝の振れの中には、偏心が含まれています。
図7.8 歯数16の歯溝の振れ

 

こちらの技術資料は冊子カタログ3013(2015年)当時のデータであり、一部データが古い場合があります。最新情報は最新カタログでご確認下さいますよう、お願いいたします。

 

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