歯車の設計
3 歯車の歯形
3.3 インボリュート歯車のかみ合い
図3.4 に一対の標準平歯車のかみ合いを示しました。 図のようにインボリュート歯車の接触点は基礎円の共通接線( 作用線) の上を移動していきます。 このことから一対の歯車がかみ合う条件として基礎円ピッチpb が等しいことが必要です。
pb = πmcosα
(3.4)
この(3.4) 式より一対の歯車においてモジュールm だけでなく圧力角α も等しくなければ歯車は正しくかみ合わないことがわかります。
図3.4 インボリュート歯車のかみ合い
図3.4 において作用線上の長さab をかみ合い長さと いいます。 このかみ合い長さab を基礎円ピッチpb で割った値を正面かみ合い率といいます。
(3.5)
歯車が正しく回転を伝達するには、このかみ合い率は1 より大きくなければなりません。 このようにインボリュート歯車のかみ合いにおいてはモジュールm と圧力角α がとても大切な要素です。
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こちらの技術資料は冊子カタログ3013(2015年)当時のデータであり、一部データが古い場合があります。最新情報は最新カタログでご確認下さいますよう、お願いいたします。
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